第3話
「来ないな、」
小さく呟いた声は、儚く消えた。
約束は今日。
だけど、時間までは約束していなかったから今日が終わるまでが、約束の日。
「まだまだ時間はあるから……」
大丈夫……。
祈るように言い聞かせた。
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