第18話

女の私から言わせれば、友人より彼女の言葉を信じた白状なヤツなんてとっとと忘れてしまえばいい。


今は茂木くんっていう仲の良い友達だっているんだし、すべての女子をその彼女と、同等だと思って欲しくない。


私は人付き合いが苦手だし、男子を好きになる気持ちはまだ分からないけれど、それでもすべての男子が同じだなんて思わない。


目の前にいる遊佐くん、とまこ一筋の茂木くん、色々な男子がいて、もしかしたらこの先恋をしたいと思える人と出会えるかもしれないし……。



「……私はその彼女じゃないから、彼女の気持ちは分かりません。……でも、少なくともその彼女のせいで遊佐くんがいつまでも傷ついたり、他の女子が遊佐くんを想うことを、そこまで毛嫌いしているのは悲しいことだと思います」



そのとばっちりがこちらに向かうなら尚更やめて欲しいです……とは言わずに俯いた。


そろそろゾウリムシを返して欲しくて、出来るだけ柔らかい言葉を選んだつもりだった。

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