雨上がりの夜桜を。
@matcha_plum
3月 新季節
第1話
高校生になって、やってみたかったアルバイトを始めた。
初めてしたのは高1のときにやった夏休みの短期期間だけ募集していたホテルでの仕事。楽しくできたが短期だったのと、不定期での募集だったためそれきりだった。
次にしたのは、偶然仲良くなった先輩から紹介されたファミレスでのバイト。そこで働く仲間たちとのやりとりが心地よくて、2年くらいずっと続けている。
ホテルのときとは違って、ファミレスの業務内容はあまり得意ではないものだったけれど、スタッフのひとたちに恵まれ、辞めたいと思うことはなかった。
そのままバイトを続けていたのはいいものの、紹介してくれた先輩や、その先輩以外にも親しかったひとたちは地元を離れて生活するといって、次々に辞めていってしまい、気がつけばバイトリーダーに。
唯一の話し相手ともいえる、古株のパートのお姉さん(と呼ばないと怒られる)はいるけれど、ほとんどシフトが合わず、新しく入ってくる子ともうまく馴染めず。
そろそろわたしも潮時かと思いながら働いていた、大学1年になる年の3月、正確にはまだ高校3年の春休み。
休憩中のわたしのところに、ひとりの女の子が見学にやってきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます