クソみたいな人生を送っていたただのおっさんが異世界転生してチート能力を手に入れた状態で奴隷になった件について
@colt12
第1話 異世界転生
「あ゛ーーーーだりぃ」
酒を傾けながら男は言った。
「ギャンブルしてもうまくいかねぇし、妻にも捨てられるわ最悪な人生だ」
「はーーー(ため息)早く死なねぇかな」
そんなことを言いながら最後の一滴を飲もうとしたとき
「う゛っっ」
バタンという音とともに彼はあっけなく死んだ。
生まれながらに両親がいなく、引き取られた先でも虐待を受け、結局死ぬときも一人であった。
そんなことを思い出しているうちに目の前が明るくなった。
ただ真っ白な空間。
変わっていることと言えば目の前に神がいることぐらいだろう。
そんなことを考えていると、神が男の方を向きこう言った。
「ずいぶんと悪事を重ねたものだのう」
「やっと死んだか———早く地獄に落とせよ」
「そこまで早まることもない。それにそなたは地獄には行けぬ。」
「は?」
「お前は悪事を重ねすぎた。よって異世界に転生させ、奴隷として生きてもらう」
神はそう言うと、男を異世界に落とした。
転生先は魔法が全ての異世界、とある軍事国家の貴族グランデであった。
男の日常は前世よりひどかった。
「さっさと働けクズ!!」
そう言われて目が覚める。
毎日、毎日このジジイは———
まあ、この忌々しい奴隷紋があるから仕方ねぇか。
そうして、いつものように掃除を始める。
グランデが、
「私は出かける、きれいにしておけよ。」
そういって出ていった。
これまで耐えていたがもう我慢ならねぇ。
なんで転生先でもこんなにクソみたいな人生を送らねぇといけねぇんだよ!
俺はふと思った。
「あれ?俺にもなんか転生ギフト的なもんがあるんじゃねぇか?」
そう思い俺は魔法を発動した。
「我が能力見せてみろ」
そう叫ぶと目の前に自分のステータスと能力が出てくる。
俺は書かれている内容を見て目を見張った。
名前:スカイ・クール
lv.10
役職:奴隷
総合ステータス:10
付与能力:カスタム
カスタム———だと!?
何だそれ、まぁあの神とやらが俺にそんな良い能力をくれるわけがないか…そう思いながらも呪文を唱える。
「解析 カスタム!」
能力名「カスタム」
能力ランクSSS
詳細:
魔力を持つ全てのものを変更することができる。
詳細の部分はかなり短いが———能力ランクSSSだと!?
この世界のランクはSSS〜Eまであり、グランデも能力ランクはAだったはずだ。
「俺の能力はグランデよりも5つも上なのか!?」
俺はグランデが出かけている間に色々と試してみる。
手始めに歩いていた豚馬(とんま)に能力を発動させる。
「能力発動 カスタム 対象 豚馬!」
そう唱えると豚馬が一気に人型へと変わった。
「まじかよ。つか待て、これってもしかして”チート能力”ってやつなのでは?」
少し考えてみよう。
この能力は魔力を持つもの全てに使えるんだよな。
なら、自分のステータスとかもいじれるんじゃね?
そう思い俺はこう唱える
「能力発動 カスタム 対象 スカイ・クール」
変更結果
名前:スカイ・クール
lv.999
役職:奴隷
総合ステータス:999
付与能力:カスタム
まじか———そう俺が望んだ通りのステータスになったのだ。
一人で驚いていると、グランデが帰ってきてこう言った。
「ちゃんときれいにしておいたか?」
「黙れよゴミが」
そう言い返すと俺はグランデの足元に一瞬で入り込んだ。
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今回が初投稿で緊張しています。
これから投稿頑張っていきたいと思います。
応援のコメント等お待ちしております。
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