暗闇の中の光。

第1話

「…私、もうあなたとやっていく自信ない…」



暴力ばかりふるう父に、母は静かに泣きながらそう云った。





そうして両親は離婚し、母に引き取られたあたしは、当時小学4年生。


心機一転、ということも含め、誰もあたしたちのことを知らない場所へ引っ越した。




離婚してからの母は、あたしの学費や生活費などを稼ぐために働きづめだった。


少しでも母に楽をさせてあげられるように、自分でもできること…家事はすべてあたしがやっていた。

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