第20話

「とりあえず、そんな気になった人気になった人とすぐ付き合って、やることだけやって、冷めたら別れて、また新しい人見つけて…って、そんなことばっかやってきたのは煉で、自業自得ってとこじゃない?

 お前みたいな最低な男、ふわふわ子ちゃんに捨てられてしまえ」



「お前…ふざけんなよ」






「………煉、くん…?」


教室の扉口で女の子の声がした。









え…その声は…








「ま、茉梨乃ちゃん…どうしてここに…」



「昨日のお詫びで一緒にお昼ごはん食べようと思って来たんだけど… あたし、邪魔しちゃったかな?ごめんね…」


彼女はそれだけ言うと持っていた荷物を落とし走っていってしまった。







「ま、茉梨乃ちゃん!待って!」

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