第15話

「教室では、どんな子なの?」



「いや~… オタクですからね、彼女」



「え?」





ネットが好きで、声優が好きで、…オタク?



まぁ、ネット好きで声優好きの時点で、そんな匂いは漂ってはいたけど…








「クラスの男子と、よく盛り上がってますよ。

見た目はあんなにかわいいんですけどね、猫好きでおっとりした子って第一印象から、相当印象かけ離れてますよ」



「…」


やっぱり、ふんわりふわふわの子じゃないんだ…


ほんとにギャップがありすぎる。







「どうします?…たぶん、またいつものところにいるんじゃないかと思いますけどね」



「あ、うん。見に行ってみるよ。ごめんね」



「いえいえ。こちらこそお役に立てずに…」


俺は学校を飛び出して、あの場所へ向かった。

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