第6話
「うん、好き!」
そう言って茉梨乃ちゃんは猫を抱き直す。
「俺、猫ニガテかもしれない…」
「じゃあ、煉くんといるときは猫逃がしておく」
「い、いや、いいんだ。俺、茉梨乃ちゃんが猫と遊んでるのを見て好きになったんだから」
「わかった。 でも、そんな猫と遊んでるの見ただけで好きになるなんて、煉くんっておもしろい人だね」
茉梨乃ちゃんは猫をあやしながら軽く笑った。
…かわいいな。
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