第4話

…昨日、女の子を見た場所へ来た。




「…いた」


今日も、昨日と同じように野良猫をかわいがっている。



俺は彼女の元へ駆け寄った。








「ねぇ」



「…?」


俺が話しかけると、彼女は俺を不思議な目で見つめる。






「俺さ、君のこと、好きなんだ。だから、よかったら付き合って…」



「うん、いいよ?」



「…えぇ?」


俺の直球的な告白に、彼女も直球で最高の返事をくれるから驚いてマヌケな声を出してしまった。





「だから、いいよ?付き合ってあげるよ?」



「ほ、ほんとに?俺のこと知らないのに?」



「…あ、言われてみれば。でも、知らない人と付き合って、知っていくのもいいと思うよ?

 っていうか、告白してきたのあなたでしょ」



「…」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る