第5話

「お前ら相変わらず仲いいよなー」


和の友達、歩(アユム)くんが、和の隣にいてあたしたちに向かって話す。





「でしょ?俺の相棒だから」


「うわっ」



和はそう言って、あたしの肩を引き寄せて肩を組んだ。


心臓の音、聞こえちゃいそう…




「つき合ってないのか?」


「そんな感情はねぇもん。俺らは友情で結ばれてるの」


「そ、そうそう…」





そう笑顔で言いながらも。


ズキン。



“友情で結ばれてる”


その言葉を聞いて、あたしの心は酷く痛んだ。

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