第32話
「あぁ~・・・それはね、あたしが風邪なんじゃなくて、圭ちゃんが風邪ひいちゃったの。ひとりで大丈夫だからとか言ってたし、あたし風邪うつりたくなかったからこっち戻ってきたのに・・・アンタがひいちゃ意味ないわね」
「ごめん。なんか昨日、お風呂のお湯ぬるくて・・・」
「それでなんで沸かさずそのまま入ってられるのかね、アンタは」
「その“沸かす”という行為が思いつかなくて」
「ホント、、、天然を通り越したバカよ。そんなんでよく星原の受験が受かったわね」
「うん、意外と自分でもビックリしてる」
「あ、そうそう。菜月には優莉藍が風邪っていうこと伝えておいたから」
「うん、ありがとー」
真李亜と菜月は雰囲気がすごく似てる。
どっちもクールビューティーな感じだから、私と真李亜が並んで歩くよりもサマになってるし、姉妹とも間違えられる。
それに二人は意気投合しちゃって、すごく仲良しだし・・・
私としては、すごい屈辱。
だけどもちろん学校では菜月と大の仲良しだし、それはそれでいいと思ってる。
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