第24話

メールを送信して間もなく、美和子専用の着信音が流れて、急ぐこともなく手を洗ってから私は電話に出た。




『遅い!』



美和子は短気だから、早く出ないと怒った口調になるのは、前々から知っていることだ。



でも、手を早く洗ったら風邪を引きかねない。





『だって手洗ってたし』



この言葉を話せば、大抵 美和子は許してくれる。



『あー、麻緒は風邪予防にやたらと手洗いに時間かける人だったね』



今回もこのように許してくれた。




『…で、用件は何?』



『あ、そうそう!メールみたよ!告白されたんだってね?』

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