第24話
メールを送信して間もなく、美和子専用の着信音が流れて、急ぐこともなく手を洗ってから私は電話に出た。
『遅い!』
美和子は短気だから、早く出ないと怒った口調になるのは、前々から知っていることだ。
でも、手を早く洗ったら風邪を引きかねない。
『だって手洗ってたし』
この言葉を話せば、大抵 美和子は許してくれる。
『あー、麻緒は風邪予防にやたらと手洗いに時間かける人だったね』
今回もこのように許してくれた。
『…で、用件は何?』
『あ、そうそう!メールみたよ!告白されたんだってね?』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます