第5話
「…ほらっ、はやく!」
家を出れば彼が手を差し出して私に話す。
この人はとてもお人好しだ。
私のドタバタな朝も毎日来てお世話してくれるのだから。
そして私と彼は学校まで向かった。
「…じゃ、またあとで」
「うん! いつもありがとね」
「いいってことよ」
私が教室の中に入れば彼はそう言い、自分のクラスに入っていった。
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