第20話
「なんだったの?秋元は…」
隣に座るえっちゃんが不思議そうに紙切れを見つめる。
「茉吏子、その紙切れ…、読んでみて」
「う、うん…」
あたしは恐る恐る折られていた紙切れを広げ、読み始める。
【今日、学校が終わったら、校門の前で待ってて】
「…何これ?」
「わかんない…。どうして秋元くんから渡されたのかも…」
「…確かさ、秋元は『兄キから』って云ったよね?」
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