第14話

“違うんです。ただ、一気に嬉しいことがありすぎて、頭が追いつかなくて…。それに、顔覗かれるのは、恥ずかしいですから…”




あれ、どうしたんだろ、俺。


こんなセリフに顔真っ赤になってるとか…。




無垢で従順な女の子に、こんなに一喜一憂するなんて…




ほんとおかしい。











校門を出る。


隣には緊張しながらも微笑みながら歩く彼女。


胸がトクントクン、リズム良く鳴ってる。



なんとなく彼女の手を取って指を絡めれば、案の定彼女は驚いた表情を見せる。

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