第8話
とりあえず資料室へ行って、あたしは長机の上にダンボール箱を置き、一息つく。
「どうしようかなぁ…」
別に手抜きしたって、怒られはしないよね?
どうせ資料置いておくくらいしか、ここは使わないんだし…
そう思って、本を本棚に入れて、資料を机の上に重ねて置いた。
そして収納されている本を少しだけ並べると、あたしは資料室を後にして、そそくさと学校を出ようとした。
…のに。
誰かに肩を叩かれて、後ろを向く。
「だ、誰っ?!」
「…よっ」
そこにいたのは、昨日も話しかけてきた、先輩。
あたしが、よく見てしまう、先輩。
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