4

「それでいいのか?お前は……」

「ん?」

「いや、なんでもない。それより、お前はいつから俺がすきなんだ?」


飛魚さんに訊ねられた私は照れながら答えた。


「えっとぉ、出会った時かな?」

「ふぅん」


ママがいきなり再婚するわ!と連れてきた飛魚さんに私は一目で恋をした。


「だって飛魚さん、カッコ良かったんだもん!」

「そういや、あン時なんの躊躇もせずに即答したもんな…お前」

「うん!!なんたって、こんなイケメンと一つ屋根の下で暮らせるんだよ?そんな絶好のチャンス逃すわけないじゃない!」

「……」


飛魚さんは無言でちょっと顔を赤らめた。


かっ、可愛い…!!


「……って事は、今でも好きなのか?」

「うん。だから私、飛魚さんの事パパには見れないの。それに私のパパは昔に亡くなったパパだけだし……」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る