空想の生産者

渾天儀

第1話

植物は日々進化している。そう感じたのは昔育てていた花が急に発光し始めた時だ。その花は花屋でよく見かけるなんの変哲もないものだった。


不思議な植物があるのは周知の事実だ。実際に俺も学校の授業で習ったし学校に行く前からも活用している。


例えば自ら火を放つ花なんてものがある。この花は明らかに不自然な量の酸素を取り込み自分自身を燃やしている。これは戦闘だけでもなく日常生活にも便利な花だ。

ただこの時のエネルギー、自分の身の丈に合わない酸素を吸収するのにどんな力を使っているのか確認ができなかったそうだ。これを学者はと呼んだ。


そして魔力は拡大・侵食するらしい。実際に見るまで現実味がなかったがこの光る花、これは『魔力型突然変異』といって植物が呼吸の際に魔力を大量に取り込むことによってある特性がつくと本に書いてあった。


しかし、この植物、魔植物と呼ばれるものはいいことばかりでもない。今俺の目の前の森、これの中の全てが魔植物で出来ている、問題は魔植物は大量の酸素を出すということだ。なんでも魔力は溜まると放出しないといけないそうでその時に魔力が幾らかの酸素に変わる。そうして酸素の膜が構成されこの森を覆っている。

浅いうちはまだいい。しかし奥に入るにつれて酸素濃度が高くなっていく。すると人間ましては他の動物も暮らせない死地となる。


それでも中にはかなり役に立つまたは幻想のような心踊る魔植物がある。




これらを使い、探究し、糧にする


それが俺ら『』だ、

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空想の生産者 渾天儀 @odorimoji

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