第46話
「ふ……ぁ……んっ、刹鬼……様」
うつります!!
風邪がうつってしまいます!!
なんとか引き剥がそうとするも、力では敵うはずもなく。
「丁」
「刹鬼様」
「くっ……」
苦しそうに刹鬼様が離れた。
「すまない、辛いのに無理をさせた」
表情を歪めてそんなことを言う刹鬼様。
「無理なんてとんでもない。刹鬼様がしてくださることならなんだって幸せなのです」
刹鬼様の頬を両手で挟んで、ニッコリと笑う。
人間に触られた時は、もうただただ気持ち悪くて怖かったけれど。
刹鬼様が触れてくださると、熱くなって気持ち良くて。
「もう……本当に我慢が出来ないから、煽ってくれるな」
「煽っ!?」
優しく微笑んでくださった刹鬼様がオデコに張り付いた髪を払ってくださる。
「調子はどうだ?」
「しっかり寝たのでもう大丈夫です」
「本当か?」
「はい」
あんな夢を見てしまったけれど、ずっと刹鬼様が側に居て添い寝して下さったから。
体の怠さもほとんどありません。
そう言うと
「そうか」
ホッとした表情の刹鬼様から今度は触れるだけのキスが。
そして
「汗が凄いな。風呂に入るか」
「入りたいですね……入」
うん?
ソッと抱き上げられる。
「刹鬼様?」
「多鬼。真鬼」
「はい」
「ここに」
スッと音もなく襖が開き、片膝をつき頭を垂れた多鬼と真鬼が現れた。
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