タケト。
この宇宙店主。
小学地球人生の四年生の頃、近所の地球人友達のタケトが、模型の潜水艦を完成させたトカ。
この潜水艦は『マブチモーター株式会社』製のモーターを完備。更にはコチラの潜水艦、完全防水仕様で、水中下での運転が可能の万能船トカ。
因みに此のタケト。
『少年ジャンプ』を創刊号から、彼の兄地球人と協力し合い、各巻を毎地球週に亘り購入して居たイカレタ阿呆、六畳程の部屋の壁の一面に並べられた少年ジャンプの悪夢、圧迫感が尋常では無かった。
タケト、今は何処に住んで居るのか?全く如何でも良い事だし、全く興味も無いのだが、今地球現在も、セッセと『少年ジャンブ』を購入し続けて居る事を切実に願う。初期の少年ジャンプならば、かなりの値段が付くのでは?
「タケト、栄光を掴めッ!」
そしてタケト、この宇宙店主少年に“心の底から笑ふ。”と云う、地球人に必要不可欠な感情を初めて与えてくれて、本当に有難う御座いました。
この潜水艦の初進水式の式典に、見事選ばれた宇宙店主少年。二地球人で近所のドブ川へと勇ましく行進の描写。
現場に着いた我々乗組員は「イザっ!」潜水艦をきったないドブ川へと投下。
その地球日は生憎の晴れ模様で、そのドブ川にも“藻”が、『サウナ太陽』の恩恵を受けては異常繁殖して居た。
ドブ川の水面下をスイスイと勢い良く泳ぐ潜水艦。格好良い。
だが其の勇ましい姿もホンの数十地球秒ホド。沢山の藻がマブチモーターのエンジン部に思っ切り絡まってしまい、マブチモーターの本体部が過熱してしまい、即死。
確か、
「一度完成した潜水艦のモーターの取り替えは不可能なんだべ..」
タケトが言って居たと思う。其の当時、たかが一〇〇〇円しないプラモデルだが、少年にはチト痛い散財の一〇〇〇円。
涙ぐんで居るタケトを余所に、この宇宙店主少年は、爆笑に上乗せした大爆笑。確かコノ宇宙店主少年も、タケト同様に笑い過ぎで、両眼に涙が溢れ出て居たと記憶して居る。
「地球人の不幸は、一体如何してコンナにも愉快ナノカ?」
タケト。
本当に“喜怒哀楽” の、“喜”の地球人感情を授けてくれて、非常に感謝!
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