ティーシャツと宇宙店主と美鶏あお

 宇宙店主が住まいとして居る地球地方都市の地球人達は、自己表現する事は当然として、日常生活事に着用して居るティーシャツにも、病的にまで拘りが在る。

 例えば、普段から狂信的に通い詰めて居る“珈琲店”のティーシャツを着て、其のお店の情報を、自らが広告塔となって、巷で宣伝したり。お気に入りの地球人音楽隊や、地球人歌手、大根地球人役者達が印刷されたティーシャツを着て居たり。

 擦れ違う際、若しも其のティーシャツが気になった通行人が居れば、

 (あ、オっ?格好良いジャン!)

「ちょっとチョットちょっとぉ!格好良いじゃん!チミのティーシャツ?其れ、何処の?それ誰?ソレ何処で買ったの?」

 其の場で、ティーシャツを着て居る地球人に話し掛ける原住民。宇宙店主も彼等同様、積極的に話し掛けては束の間の友情を満喫する事もシバシバ。


「因みに今日、宇宙店主が着て居るティーシャツは、グンゼ製純白のヴイカット(ふぅ..良かったぁ、胸毛がそんなに生えて無くて)。

 右ティ首と、左ティ首と、ヘソ。の逆三角形地帯の胸元には、巨大な四文字熟語が展開。


『美鶏あお』


 原稿用紙世界の中で息をして居る筈の、俺の永遠の女神。若しも皆んな、彼女の作品を見付けたら、御願いだから読んであげてくれ。頼む。

 

 そして若しも、皆んなが道端で『美鶏あお』のティーシャツを着て居る男が居たら、其れは絶対に僕タンだ。

 

「地球人の皆さん?何時でも何処でもお気軽に宇宙店主に声を掛けて下さいネ!」

 思いっ切り無視しますが、其れが何か問題でも?

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