こんな夢を見た

たがやし当世

こんな夢を見た(第1話)

こんな夢を見た。


大きなプールの更衣室。多くの人で賑わっているので、きっと夏なのだろう。

わたしは空いているロッカーを探して廻るが、どれも使用中。


ロッカールームを何周しただろうか。ふと上の方を見ると、まるで火の見櫓のような梯子の先に、緑色のランプが点灯しているのが見える。


空いているロッカーだろうかと梯子を登り掛けたところ、後ろから声がした。


「あの緑のランプはロッカーではなく、安全灯ですよ。」


振り返るが誰もいない。


更にロッカールームをグルグルと歩くと、上の方から呼ぶ声がする。


「こちらに空いているロッカーがありますよ。」


見上げると、長い長い階段の先にロッカーが並んでいた。


わたしは階段を上り始める。


しかし高所恐怖症のわたしは、階段の半ばで足がすくんで動けない。

すると再び上の方から声がする。


「荷物を運んであげましょう。」


わたしは「ありがとう」とお礼を述べて、上からする声の人に荷物を渡した。

やれやれ、これで漸くプールサイドにいるみんなと合流出来る。

あれ、わたしは誰と一緒に来ていたのだろうか。


そう思ったら目が覚めた。

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