第23話 第23話 『サクラ』って仕事、ミユキ確か毛嫌いしてなかったっけ?
『ミユキちゃん江
お母さんは、ちょっとパートに飛んで来ます。
お母さん。』
「ホラっ!」
アンタ達がトロトロしてるから、お母さん飛んじゃったじゃなーい!
「お母さん一回どっか行ったら、もう軽く一〇〇京地球年位、帰って来ないのザラなんだからあ!」
「もうおおぉ!こんな『ミユはた』のお仕事の依頼、宇宙店主の叔父さんから受けんじゃかった!」
えっ?
仕事?
お母さんの?
ウーンとねえ、『サクラ』。
『サクラ』のパートやってんの。
違う、チガウ!
地球上に咲き誇る、あの綺麗な方じゃ無くて。
煮ても焼いても喰えない、あの下世話な仕事の方。
ウン、お母さんがどうしても!ってお願いされてね。
ウン。宇宙店主。
そう、あの『宇宙店主の☆☆☆地球人相談ブース』。
マァそう云う訳で、宇宙店主に偽名で悩み事をテレパシー送信する仕事。
ハンドルネームはね、
『サクラノヒトミ』。
ヨカッタラ行ってみて?偶にお母さん出てっから。
ウゥゥン、あの宇宙店主の叔父さんねぇ..一度ハマったらねえ、クドイしさあ、もう思い込みが宇宙天井知らずなのよねえ。
『宇宙店主の☆☆☆地球人相談ブース。』に誰も相談して来ないならさ、連載を打ち切りにしたら良いジャンね?!
「ミユキちゃんッ!この宇宙店主はねえ、ナントカして悩んでる地球人達を適度に癒やしてあげたいんだよっ!分かるうっ?この宇宙店主の純粋な気持ちい!」
って、こないだもウチに来てさあ。地球から持って来た『いいちこ』の、『いいちこ無し、お湯割り』の二杯で、もうベロンベロン。
でさ、「今宇宙日はもう帰る!」って、急に。
其の宇宙日は丁度、この惑星が模様替えする宇宙日でさぁ、普段は◯い球体の身体が、横真ん中半分のトコロで真っ二つに分離してたの。
ほら、地球人でも秋から冬に季節が変わる時期って、アナタ達も装いを見事に変えるでしょ?似合うか、似合わないかは別にしてね。
ココの宇宙空間の地域もね、もう直ぐ冬期に入るのよ。
この惑星の肌色が全身ムラサキ色ってのは、以前に紹介したジャン?
やっぱ純白でしょ?上半身は。然もタートルネックのセーター。
で下半身のスカートはヤッパ冬の定番、タータンチェックで決まりッ!
私の住んでる惑星は女性なの。
そんな訳でさ、ここの惑星が丁度、二つの部位に分かれてたのよ。
「..!」
「ップッ!」
「キャハッ!アレ、超笑ったっ!』
普段さあ、あの宇宙店主って『今日の宇宙店主』って云うアルバイトしてんでしょ?
「ップ! でっさあ、そん中で大層偉そうな御教義を皆んなにブッ込んでんでしょ?」
本宇宙人はとっても真剣なんだって。
けどさあ、ナンカ地球人に自分の性格を見透かされてんのか、
「宇宙店主、どうせ適当な事を言って、それで話を〆るんでしょ?」
そう思われてるって、本宇宙人は読んでるみたい。
チョットあの宇宙人、変じゃない?
精神面、病んでない?最近?
マァけどさあ、そんな事は別にどうでも良いのよ!
もぉ超笑った!あの最後!
そのさぁ宇宙店主う?もう私ん家出る頃には千鳥足でさあ、自分の乗って来た宇宙船にトロトロ向かってる訳え。けど飲酒飛行じゃん?乗せちゃ駄目ジャン?
だから私ね、
「アッ違う違う!宇宙店主!もっと左、左の方に浮遊して、其処に宇宙店主の宇宙船が在るからぁ!。それは私んの!」
宇宙店主が私の言うが儘に、左に思いっきり旋回して浮遊してった訳え。
で、さっき私がアナタ達に教えたジャン?この惑星がイマ横半分に割れてる、って?
「ッップ!アハ、アハハハハ!キャハッ!」
落ちたの。
宇宙店主。
その半分の惑星の淵から。
超豪快に。
大の大人が穴に落ちるって、
「ウケる。」
ミユキ
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