第13話 漢。夫。父親。言葉が変われど、舞台が宇宙になれど、立場は常に最下層「オトコは叩かれて強くなる。」
「あ、ミユキちゃん?ちょっと悪いんだけど、お父さんにお弁当を持って行ってもらえる?何だかねえ、お腹が減ったんだって」
「うん、私は別に構わないけど..。..お母さん。でもね、この『第十三話』の早い段階で、私の家族を全員紹介しちゃうと、この後の展開が苦しくなりそうだから。なんか私は反対。実を云うと、私、お母さんの事だって未だ出したく無かったんだから」
「お母さん、悪いんだけど、お父さんに“もう少し我慢して”って、テレパシー送ってもらえる?こんな私って、お父さんに冷たい?」
「そうねえ..うん、そうよね!お父さんには悪いけど、チョット我慢して貰おうか?!ウウン!ミユキちゃん、アナタは全然冷たい宇宙人なんかじゃない。それはこのお母さんが良く知ってるから。お父さんなら大丈夫よ。多分」
「まだ、影の地球人の方達も、玄関先で蠢いていらっしゃる事だし。ミユキちゃん、なんだか今宇宙日のアナタって、冴えてる感じするわ。お母さん!」
「モオ、今そんな事ココで言わないでよお!まるで普段の私がダメみたいに、向こう側の地球人達が思っちゃうじゃない!」
「アラあら、そうね、そうだわねえ。だけどね。その返し方が、何時ものミユキちゃんには無いのよ。だからお母さんは今宇宙日のアナタが冴えてるって言ってるのよ!」
「ウぅン..そうなのかしら?やっぱりオンナって、見られる事によって、育てられて行くのかしら?」
「ップ!もう何言ってるの、ミユキちゃんったらあ!」
「アナタ、透明でしょ?」
「お母さんねえ、アナタの顔。知らない」
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