第9話 今日の宇宙店主

 皆さん、どうも宇宙店主です。


 何とも有難い事ですよ、友情と云うモノは。

 本宇宙日は、ミオさんからコノ宇宙店主にテレパシーが届きまして。

 アルバイトのナオミちゃんのスノードームの件を小耳に聞いたらしく、新店舗探しに翻弄して居た宇宙店主に、ワザワザ連絡をしてくれたのです。



 彼女は御結婚されて居て、旦那様のお仕事の都合で、現在は天王星にお住まいになって居ります。

 この宇宙店主が、未だ若かしり『宇宙カプリコーン第五中学校』の七億八千年生だった頃に、席替えが在りまして、其の時にミオさんと隣同士の席になって以来のお付き合い。


 この宇宙店主、幼少期の頃は、腕白宇宙人坊主でして、良く、このミオさんの事を冷やかしたりしました。

 彼女はアタマの上に、穴の空いた二本の長い触覚が在るのですが、其の二本の触覚を捕まえて、宇宙店主が「グルングルン」超高速回転をさせては、彼女ゴト宇宙空間に飛ばしてみたり、二本の触覚の穴に『マグマジュース』を垂らしてみたり。

「マァ良く在る子供の悪ふざけですね。大丈夫です、宇宙人民族は不死身デスから。」

 

 そう、其のミオさんが

「宇宙店主、気分転換にコッチに遊びに来れば?」

 と言って下さったので、只今の宇宙店主、地球を脱出して、ミオさんの住む天王星に宇宙船で向かって居る最中デス。

 図で表すと、こうなりますね。


    水星

    金星

 月 月 地球(宇宙書店) 月 月 月 月 

    火星

    木星

    土星(宇宙店主が今居る宇宙空間)

    天王星(ミオさん夫妻宅)

    海王星

    冥王星

    サウナ太陽(近々登場予定)


「月は地球の周りをクルンクルン廻って居りますので、其の状態を表現してみました。」

 


 何でも今宇宙日は、天王星の中でも最大級のお祭り、『天王星商店街カーニバル』が、天王星を挙げて開催されて居るみたいでして。この宇宙店主、未だ一度も体験した事が無いので、非常に愉しみにして居ります。


 ミオさんの旦那様の方が、地球のアスファルト道路がどうも大好物らしく、ミオさん夫妻に会いに天王星に行く時は、アスファルト道路を御土産として、何時も持参して行きます。とても安上がりな旦那様で、何時も助かって居ます。何せ、アスファルトはタダですからね。

 何でも旦那様は、アスファルトを「クルクル!」巻いて、ソチラを自家製自慢ソースに「チャッポンチャッポン!」付けて、お寿司の巻き物の様に頂くそうです。

 今回は東京都の首都高速道路を全て剥いで参りましたので、チト道路の上がボコボコして居ると思いますが、宇宙店主のワガママだと思い、今回は見逃して下さい。

 次回当りは、秋田県のアスファルト道路を狙って居ります。あの県でしたら、地球人人口も、東京都に比べても極端に少ないでしょうから、そんなには混乱は無いでしょう。


「秋田県の皆さん、是非とも待って居て下さいね!」


 サテ、などと言って居る間に、無事に天王星へと到着しましたね。

 流石は惑星を挙げてのお祭りの宇宙日です、其れはモゥ数え切れない程の宇宙船や、UFOが駐船場所を探しては天王星の周りを旋回して居ます。宇宙店主は、ミオさん宅の駐船場に宇宙船を停める事が出来ますので、其の点はとても助かります。


「さぁ着いたみたいですよ。」

 宇宙店主の宇宙船を、ミオさんの駐船場に着陸させまして、と。



「ハイ!皆さん。どうもお疲れ様でした。」

 宇宙店主も少々疲れてますね。この続きは又の機会の時にしましょうね。

 宇宙店主が多忙で倒れ、亡くなってしまう描写を描いたら、この『今日の宇宙店主』が未完で終わってしまう可能性が大ですからね。



「冗談デスよ!」

 宇宙店主は死にません。

 其の前に地球人読者の皆さんの方が、先に逝ってしまう事でしょう。


 では。



 宇宙店主

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