『何でこれでまだ付き合って無いんだよ!』ってツッコミたくなる百合

だしまき

第1話 


 私は桜井天音、突然だけど私は橘薫が好きだ、本当に好きだ、薫の人生を私一色に染めてしまいたい程にだ、薫は私と違って身長も高いし、可愛いし、かっこいいし、頭良いし、運動出来るし、なんやかんやずっとなんも出来ない私の側に居てくれるし、多分友達としてだけどいつも好きって言ってくれるし、本当に大好きだ、本人には恋愛的な意味とは言えそうに無いけれど


 これは激甘片想いラブストーリーである、もう付き合ってるだろツッコミは無しでお願いします、『まだ』付き合ってないです


「天音、おはよう、今日も可愛いね」


と言いながらそのでっかいおっぱいを私の頭に乗せ抱きしめてくる、嬉しいが頭が重い、あと可愛いって言われるのは普通に嬉しい


「はいはい、おはよ」

「不貞腐れながら言わないの〜そんな可愛い顔してると食べちゃうよ?」


 食べられると嫌なんですけどてか食べるってなに?なに?バラバラにされる感じ?


「怖いんですけど、あとほっぺぷにぷにやめて」

「無理、ほっぺぷにぷになのが悪い」

「えぇなにそれ」


 本当に意味が分からない、何でほっぺがぷにぷにで悪くなるんだよ


「おはよお二人さん、今日もラブラブだねぇ」

「ねえ紗羅どうしてそう見えるの、どう考えても私、遊ばれてるだけだよねえ」

「んなことないよぉ、はぁてぇてぇ、浄化されそう」

「勝手にされてろ」

「天音ひどいよ、そんな事言ってると食べられるよ、私に」

「お前もかよ!なんで私の周りはこんなに人を食べたい奴が多いの⁉︎」

「だめだよ紗羅、天音を食べていいのは私だけだから」

「どっちもよくねえよ!」


 マジでなんなの?人を食べるのがブームなの?そんなブーム嫌なんですけど、まぁ薫になら食べられても別に良いですけど、いやだめだけどね、あとそろそろおっぱいどかしてくれないかな、おっぱい重くて頭痛くなってきた

と考えていると急に薫がおっぱいをどけ私の目の前にやってきて、私の首に噛みついてきた、痛い


「ちょっと待てえ!痛いんじゃい!と言うかなに本当に食べてんねん」

「天音を誰かに食べられる前に食べようと思って」


 誰にも食べられねぇよ、なにを言ってんだ?こいつは現代日本を何だと思ってんだよ、ここは世紀末か。


「はぁてぇてぇ、とっとと結婚しろ」

「なんでよ、結婚とかまだ早いでしょ」

「まだねぇ………天音二年後一緒に婚姻届出しに行こうね」

「ここ日本だよ、同性カップルは認められててても、まだ同性婚は認められてないんだから」


 と言うかまだ付き合ってすらないのに結婚なんて、薫も好きでもない私なんかと結婚なんてしたくないでしょ


「うぅ…フランス行く?イギリスとかアメリカやカナダ行く?ベルギーとかスペインとかでも良いよね」


 うん?なんで薫は急に涙目になって、フランス行くとか言い始めたんだ?


「同性婚が認められてる国じゃん、私も行きたい、てぇてぇを補給したい」

「は?いや自分からビアンを自称してる紗羅は置いといて、薫はなんでそんな事知ってんだよ」

「気になってから調べた、あと次のテスト範囲だし、あんま出ないぽいけど勉強して損にはならないしね」

「発言が優等生だ、そのビジュからは考えられないくらい優等生しとる」

「まぁ一応こんななりですが一応学年2位ですから」

「この銀髪美少女系おっぱいが、揉ませろ」

「天音にならいいよ」

「良いんかい!ダメって言えよ!」


 だめだツッコミすぎて疲れてきた、授業中に寝ないように気を付けないと。まぁ寝たら寝たで、薫のせいにするか。


「天音今日『二人』で遊べる?」

「いや紗羅どうした?薫と一緒じゃダメなの?まぁ別にいいんだけど」

「ダメ、今日は天音とデートだから」

「えぇ、薫いい?」

「私に許可取らなくても良いじゃん、二人で行けば。今日寒いから、私は家でぬくぬくしてるから」


 機嫌がちょっと悪くなったな、紗羅がそんなこと言うから。全く、誰が薫の機嫌とると思ってんだ。まぁいいか、今日は学校説明会の前日らしいから午前授業だし、明日休みだし、薫の機嫌は明日取れば良いや


「天音待った?」

「大体15〜20分くらいね」


 いやもっと待った大体40分くらい待った、だが少しくらい待った時間を減らして行った方が罪悪感も減ることだろう、てか校門集合で何で40分も差が出るんだ?もう周り誰もいないじゃん


「そっかーごめんね、じゃあ行こっか。最近寒いしコンビニでパピコでも買ってくか、私の奢りで」

「何でパピコなの?最近寒いって今さっき言いましたよねぇ」

「だって分けっこする定番じゃん」

「夏はパピコ、冬は肉まんが定番でしょ!」

「雪見だいふくじゃ無くて?」

「それはこたつの中で、めちゃくちゃ仲の良い人限定」


 そんな馬鹿げた会話をしながら目的地である大型商業施設、のちょっと離れたところ(目視出来る位置)にあるちょっと大きめな神社に併設されているけっこう大きめな公園に来ていた


「ここ土日はけっこう家族連れとか散歩してる人とかカップルとかいるけど平日のこの時間はけっこう空いてるねー」


 空いているどころの話じゃ無い誰もいないしっかりと管理はされていて、二人だけ別の空間に迷い込んだような不思議な感じだ。


「誰もいないじゃん、紗羅ここ本当に家族連れとかいるの?」

「いつもはね、今日はなんか人いないけどねーあっでも、ほら良く見てみ、桟橋の方、釣りしてる人いるよ」

「いるのね、まじで誰もいないかと思った。んで、今日はなんでここに来たの?」

「ここに重箱があるじゃろ」

「ほむほむ」

「つまり!公園ピクニックデートと言うことなのだよ!」

「な、なんだってー!ってなに?この茶番」

「知らん、あと乗ってくれてありがと、じゃあさっさと食べますか」

「そうだね、食べよ食べよ」


 と言ってまずは1番最初に目に入った出汁巻玉子を食べる、やばい完全に私好みの味だわ、ちょっと甘めで、しっかりと出汁の味がある、しかも玉子はふわっふわで口ごたえがいい、さらに玉子の味が食べ終わった後に口に良い感じで残こる、おいしすぎる。


「うまあ!えっぐ!え?紗羅ってこんなに料理上手だったっけ?」

「練習したんですー薫ちゃんに美味しいって褒めて貰いたいからね。あ!大丈夫、天音から薫を寝とる気は無いよ」

「何でそうなったの?」


 誰にも薫の事が恋愛的な意味で好きだなんて、言って無いはずなんだけど


「好きなんじゃ無いの?もちろん恋愛的な意味で、大丈夫誰にも言わないから、ね、ね!」

「えぇ何で言わないと行けないの?…そんなに目をキラキラさせて…はぁ好きだよ、可愛いし、かっこいいし、なんやかんやずっと、なんも出来ない私の側に居てくれるし、いつも可愛いって言ってくれるし……って何言わせるの⁉︎てか紗羅!もしかしなくてもこの話がしたいが為に今日は、二人がいいって言ったな、薫の機嫌とるの誰だと思ってるの」

「ごめんごめん、最近てぇてぇが足りなくなって来てさ。許してよ、次の学校でお弁当作ってくるからね?」

「ご飯の美味しさに免じて、ギリ許してやろう」


 こいつ最初から私を養分にしようとしやがって、なんでこんな事で私は明日ののんびりタイムを無くさないと行けないのか、めんどい


 そんなこんなで紗羅とのピクニックデートが終わった、ついでに私のメンタルが終わった


~感想や、改善点、待っています。ついでに現在同時執筆中の別シリーズも見てってください~

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『何でこれでまだ付き合って無いんだよ!』ってツッコミたくなる百合 だしまき @dashimakitamago2009

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