第43話

血はつながっていないけど瑞希は私のことを姉のように慕って「お姉ちゃん」と呼ぶ。




詩乃は同じ歳だけど私の方がお姉さんみたいなもんかな?




私にとっては大切な家族に変わりない。




言いあっている2人を見てクスッとすると神尾先生が手を叩いた。




「私は車をガレージに入れてくるから詩乃と瑞希はマリアの荷物を運んであげて」




「オッケー」



「はーい」




詩乃は大きなキャリーバッグを、瑞希は小さいキャリーバッグを手に取った。




神尾先生の運転する車がゆっくりと発進するのを3人で見送った。




「綺麗ね……」



空を見上げて言った。




詩乃も瑞希も脚を止めて同じように空を見た。





私達の見上げた先には茜色に染まった空が広がっていた。




とっても綺麗……





なんて美しい世界なんだろうって思った。




私達、人間が住む世界は。

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