「ずうっといっしょ」
「『友情は永遠に不滅』なんて綺麗事、よく絵本とか漫画に出てきますよね?」
「僕、そういうの大っ嫌いなんですよね」
暗がりの喫茶店の一角で、男はそんな風に語り始めた。
結局裏切られるわけですよ。エゴとエゴのぶつかり合いですから。ずっといっしょとか、そんなの無いって。本当にそうなら、あの時アイツが僕を置いてくなんて、ありえないじゃないですか。
だから、アイツはまだ僕を置いて行った訳じゃないと思ってるんですよ。
ちゃんと言ってくれましたもん。
「すぐに戻ってくる」って。
「救急車呼んでくるから」
「絶対助かるから」
何とか人が通りかかってくれて、なんとかこうして芝生を駆け回れるくらい回復したんですけど……。アイツですか?ちゃんと言ってくれた通りですよ。
助けを呼ぶ途中でアイツが事故っちゃって。
毎晩一言だけ言うんです。
オケツ・カユイⅠ世/花豆/どす子い/死バフ
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