大天使と大悪魔そして堕天使

【あいつだけは、許さない…。】


〈あの人は…、私を恨んでいるようですね…。〉


大天使、って、だれ…?

きっと、あの人っていう人の、恨んでる人なんだろうね…。っていうか…、大天使の娘…、私達なのかな…、なんか、排除って、私達狙われてるから…。

〈気づいたのですね。〉

えっ…、

〈私が、大天使です。〉

えっと…、

〈頭が追いついてないようですね。

さっきあなたが行っていた通り、あなたと立花は、私の娘よ。〉

でもっ、私のお母さんとお父さんはっ…

〈娘っていうのは、私が生んだってわけじゃなくて、私が体の一部を授けたって感じ。〉

そう、なんですね…。

〈お姉ちゃん、読んできてくれる…?〉

わかった。


ねえ、立花。

「なに…?」

立花のこと、呼んでる人がいるの。

「わかったよ。すぐ行く。」

「ね、ねえ、私も行って、いい…?」

「奈々…、うん。いいよ。きっと、奈々もきっと奈々は大切な存在。」

「ありがとう。」

はやく、行こう!


〈やっときましたね。えっと、その子は…?〉

「はじめまして。奈々です。」

〈奈々っ…、もしや、あの人のっ…〉

「えっ…?」

〈あなたは、もしや、あの人のっ…大悪魔のっ…堕天使の名前っ…〉

「ちょ、奈々?大丈夫…?」

「なんか、思い出せなくて…、あの人…?誰、だっけ…」

こっ、この子はっ、悪い子じゃっ…

〈あれ、堕天が、解けてる…?〉

この子は、元堕天使なんです。でも、もう堕ちてないんです。だからっ…

〈わかりました。この子はこっち側の人間なのですね。〉

ありがとうございます!!

〈では、本題に入ります。梨花、立花、あなた達には、私のもと大親友、大悪魔について、お話しますね。〉

はい。

〈大悪魔は、私の大親友であり、ライバルでした。でも、大悪魔は、誰かはわからないのですが、なにかに呪われてしまい、私を恨みました。そこからがとんでもなかったのです。〉 

「何者かに、呪われている…?」

もしかして、あの、黒い…、

〈そして、あの人は私に対して堕天使を送り込み、私を殺そうとしました。私を守って死んでいった子たちはたくさんいました。私はその子達が死ぬのが心が痛くて、私は自分の一部を受け継いでいく子どもを人間界に送りました。それがあなた達二人です。そして、私の天界での子どもたち、天使はどんどん堕天使にされていき、とうとう私の天使はすべていなくなってしまいました。私の最後の希望の光はあなた達なのです。〉

はいっ。

〈まずは、この、天界を救ってほしいのです。〉

わかりました。いいよね、立花、奈々さん。

「いいよっ!」

「私もっ、奈留を助けたいからっ!頑張るっ」

〈ありがとうございます。〉

一緒に、奈留と、大悪魔さんを、助けよう!

〈フッ〉

ん?気のせいか…。

〈ええ、気の所為ですよ。〉

ですよね…。

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