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夜、家族みんなで食卓を囲む。

テーブルの上には、ハンバーグにトマトスープ、そして野菜と生ハムサラダ。どれも美味しそう。


「いただきます。」


みんなで手を合わせた。


麗子れいこさん、今日も美味しいご飯をありがとう。」


母さんの言葉に、佐野さんは嬉しそうに微笑んだ。


「佐野さんの作るご飯は最高だよ。」


父さんも満足な様子。


兎白とはく、今日もちゃんと勉強したか?」


「ちゃんとやってるよ。ねぇなんで僕だけ森の外には出られないの?」


疑問をぶつけてみた。


「外は危険がいっぱいなんだよ。お前は良い子だから分かるだろ?」


「危険なら仕事行かなきゃいいじゃん。」


本音がポツリ。


「兎白!なんて事言うの。頑張ってる父さんに失礼でしょ、謝りなさい。」


「僕だって頑張るよ!父さんと母さんが危険な外に行かなくていいように。」


「お前は本当に優しい子だな。父さん嬉しいよ。でもな、お前はまだ子供だ。頑張るのは、父さんと母さんで充分さ。」


理解出来ないのは、僕がまだ子供だから?

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