第17話


コンコン


「はい!」

ガチャ…


「あ、かおりさん。

ご足労かけました…さ、中へどーぞ。」


「失礼します。」


かおりが、ソファに腰掛ける…

ワシは…その隣に、飛び乗った。


「…あら、ねぎとろちゃん。」

うっ!////………いかん照れている場合ではない


ワシは…下心で、隣に居る訳では無い

心理状態を、見抜く為に側に居た方が良い。


「さて、かおりさん。

先日、犯人を名乗り自殺した男がいましたね」


「…はい。」


「どなたか、ご存知ですか?」


「……はい。」


「…やはり、知っていたのですね。

“原田 誠治“…あなたの、ご両親が亡くなった

交通事故の、加害者ですよね?」


「…あの男のせいで、

私の家族は…、一瞬にして消え去りました…。

ずっと…あれから、ずっと!恨んでいました。

飲酒運転で、私の家族を…殺した男です…

忘れるわけが、ありません…。」


ワシの頭を撫でる…

かおりの手が…怒りで、震えていた。


そうじゃ…簡単に、許される事ではないなぁ

…恨むな。と、言う方が…酷ってもんだ。。




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