そんな私に、ハッピーエンドなんて用意されているはずがないのに。

身勝手にも誰もが幸せになる道を探しては嘆いて、悲劇のヒロインを気取っていた。愚かにも程がある。

私は制裁を受けるべきだ。それが道理だ。

自らが生んだ悪魔に喰われて地獄に落ちる他ない。

だって、悪魔は願いを叶える代わりに魂を奪い取って───

「……嗚呼、由奈。愛してるよ」

───最期は残酷に、主人を喰らい尽くすのだから。

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