写真の中の少女

かにみを

プロローグ

私は一体どこで間違ったのだろう。

私は今考えることしか出来ない。四肢の自由を奪われ、五感さえも失った。

考えても考えても分からない。一体何が私をこんな目に合わせたのか。

私は、ただひたすらに続く暗闇の中をひとりぼっちで歩いているようだ。寂しくはない。ただ、胸の内から溢れ出す憎悪を止めることはできない。私に残っているのはもはや、憎悪しかない。


憎い。憎い。憎い。憎い。


憎んでも憎みきれない。本当の真実。どう足掻いても変わらない。本当の真実。

私の人生はこの真実によって永遠に狂わされることになったのだ。

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