《第7話》突然の願い、そして次なる戦いへ

実家に戻った昭和の不適切ゆとり派のムネヒロは、かつて成らず者だった小学生時代に誂っていた複数人の相手が訪れていた事を知らず居間に入った途端、向かいに座って卒業生集いの会の件について重要な事を聞いたのだった。

それは、代表を務めて群馬県太田市をはじめとする南東部地域を昭和レトロ風の町並みに改造させ、福祉・教育大国への完全転換を目指す事を表明して頂く事であった。

そんな昭和の不適切ゆとり派のムネヒロは、両親の小中学生時代がどんな町並みでどんなモノがあったのか、気になっていた。

そして迎えた卒業生集いの会の当日、小学校に足を踏み入れた昭和の不適切ゆとり派のムネヒロは、その昭和30年代がどんな町並みでどんなモノがあったか校長に聞き、資材室へ案内してもらった。

校長は、昭和の不適切ゆとり派のムネヒロに8ミリフィルムを手渡し、体育館に向かい、設置されている映写機にセットしたのだった。

それから開会後、群馬県福祉・教育大国化計画と県南東部昭和レトロタウン化計画に向け、挨拶とスピーチを行い、フィルムを再生し、昭和30年代の町並みと暮らしとモノなどを紹介する映像を流し、説明を行い続けたのだった。

昭和の不適切ゆとり派のムネヒロは、教育大国・福祉大国・レトロタウン計画に関して意見交換を行ったが、その結果は予想にもしない改良案まで殺到していた。

それは、トイレの一般型の和式継続で完全オールジェンダー共通、簡易水洗式及び本水洗式で寒冷地仕様、コレだけは必須条件となっていた。

そして昭和の不適切ゆとり派のムネヒロは計画案を作成し県庁、県議会、市役所、市議会に次々と足を踏み入れて提出、後はどの様に通るか結果を待つのみ。

その翌日、リムジンバスで太田市を後にし羽田空港へ向かい、飛行機に乗り継ぎ、旭川空港からバスを乗り継いで特別支援施設に戻り、代表取締役に卒業生集いの会で行った内容を詳しく伝えたのだった。

その次の日、学校で緊急集会が行われ、総代表のスピーチで10人の不良男子が逮捕された件について説明した後、今回も公共放送や数少ない提携先のキー局や独立局によるテレビでの生中継を通し、担任教諭や学校の代表者に加え、運営会社の代表取締役も会見に参加し、今後の再建計画を一部改め、他校や他の特別支援施設などと提携を行い、少なくとも約半年間かけて完全なる信頼の回復を目指し、逮捕された10人の不良男子とその御家族・御親族を対象外に、新年度入学希望者及び在校生、加えてそれぞれの御家族・御親族や運営会社の全社員などと意見交換を行う事を表明したのであった。

集会終了後、昭和の不適切ゆとり派のムネヒロは事務局長に呼び出され、再建に向けて札幌や函館の名門男子校に行って、校内での様子などを調査して欲しいと命じられた。

それから数日後、昭和の不適切ゆとり派のムネヒロは高速バスや路線バスを乗り継ぎ札幌へ向かったのだった。

そして路線バスやタクシーを利用して男子校2校での校内活動の視察と調査を経て3日後、バスで丘珠空港に向かい、飛行機で函館空港まで行き、都心のホテルまでバスを乗り継ぎ、翌日から名門男子校での校内活動の視察と調査を行い、その3日後にバスを乗り継いだり飛行機に乗り、丘珠空港を経て旭川へ帰ったのだった。

しかし、学校は教職員や運営社員らを集めて再建計画に入っている為、休校が未だに続いていた。

予定の行事も全て自粛が続き、再開後も暫くは予定の大半が変更になったりで、経営難に追い込まれるなど大影響を及ぼすまでとなった。

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