艱難汝を玉にす

正解とは何か

過日。

閉店間際の近在のスーパーにて、割引や半額になっていた惣菜を見ていた。そのスーパーでは惣菜や弁当、パンも店内で調理され置かれている。

物価高の昨今、割引後でも値の張るものも多い中に、そいつはいた。ペッパーベーコンエピ、180円の2割引。150円を切っている割には、そいつはデカかった。迷わず手に取ったが、そこで違和感を感じたのである。

軽い。

見た目と大きさに反して、あまりにも軽いのだ。

これはもしや、買っても食い手がなくまたすぐ腹が減り結果的にしょんぼりするやつでは、と思った。だからこの時間まで売れ残り、2割引の憂き目に遭っているのではと。

しかし周りを見ると、ペッパーベーコンエピは残り2個。対して、他のパンは割引後もまだいくつかあるものがあった。

これは掘り出し物か、本当の売れ残りか。

それを考えるにはいくつかの物差しがある。値段、食い手、味などである。その時の疲弊した私には腹に溜まることが最優先であった。その観点で考えれば先述のように、あまり良しとは言えない。

だが、悩んでいる間にも他のパンや惣菜はなくなっていくのだ。早く、早く決めねば。

結果、ペッパーベーコンエピとあんぱんで占めて300円と相なったのである。

味はよかったが、やはり中身はスカスカで、あんぱんがいなければ後悔していたことだろう。

転ばぬ先のあんぱん、である。

この書き散らしが気に入った諸君は、

次回、『生きるとは』にも乞うご期待。