第一章

衝撃の血便【序章】

第1話

あ~痛い、限界だ。


上司に言ってアキラはトイレに行かしてもらった。


新人のアキラにはトイレに行かしてもらうのでさえ少し勇気がいった。




なんとか間に合った。


すぐにズボンとパンツを下ろし、用を足した。


だがいつもと違う、なぜか水分しか出ていないような気がした。


下痢とも違う感覚だった。


不思議に思い和式の便器を見てみた。


驚きのあまり動けなかった。便器が真っ赤に染まっていた。


こんなことはもちろん初めてだ。


頭の中が真っ白になるとはこのことかもしれない。


コップ一杯以上の血は出ただろう。


すっきりしたらお腹の痛みは自然と消えていた。


血の付いたお尻を拭き、便器に飛び散った血をきれいに拭き取った。




とりあえず、お腹の痛みが治まったので仕事に戻った。


血便については無知だったので、痛みがなくなって喜んでいた。


上司にも血便のことは言わなかった。


身がほとんどなく下痢状だったので、あれは出血と言った方が正しいのかもしれない。




それから数十分後・・・


体が急に熱くなり、めまいがしてきた。


地面に倒れこみ、意識が一瞬飛んだ。


体中にすごい量の汗を掻いていた。




二、三分横になったら落ち着いた。


いつの間にか、アキラはたくさんの上司に囲まれていた。


その日、アキラは入院した。


これがアキラを襲う悲劇の始まりだった。

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