貴方が私を、殺すまで。

@Kisaki_0924

第1話

私花園美琴はなぞのみことは生まれた時から、なにかと運が悪かった。何をしたって“私“だけ失敗、失敗、失敗。


「おいっ、嬢ちゃん危なっ........」


遠くから聞こえてくる声。


「....?」


一気に世界が暗くなったような気がした。ガシャガシャと真上から金属同士が触れ合う音がしている。もしかして、上から鉄骨が降ってきている........?


「危ないよっ!」


誰かに勢いよく腕を引っ張られたような気がした。いや、絶対引っ張られた。


「私....。生きてる....?」


私は思わず座り込んだまま声をあげる。


「もう、あぶなかったんだぞ?」


明るい男の子の声が頭上で聞こえた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る