第5話

「落ち着いてちょうだい。」


彼女は最初よりも少し、優しい声色で僕に話しかけてくれた。

そうだ。落ち着かなきゃ.....。


「.....。私は、天使よ。天使サマ。」


彼女はふふっと笑いながらそう言った。


「ごめんなさいね。貴方が突然入ってきて驚いてしまっただけなの。」


彼女の色白の肌と、純白の髪の毛。そして、まるでガラス玉のようにあおく、透明に輝く瞳。


きっと僕はこの時君の虜になったんだ。

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