鳥籠の天使サマ。
@Kisaki_0924
第1話
僕、
僕がドアノブに手をかけた、その時
「天ー?おじぃちゃんの遺言読むわよー?」
階段から顔をだして母親が声をあげている。
「今行きます。」
僕がドアノブから手をゆっくりと離した。
一体、あの部屋には“なに“があるのだろうか?
先日我が家の祖父が亡くなった。とても、いい人だったのに。弁護士さんが祖父の遺言を淡々と読んでいく。
「そして、最後にお孫さんの天さん。天さんへの遺品は、“あの部屋“と記されています。そして、こちらの鍵も。」
あの部屋....?もしかして、あの不思議な部屋...?
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