第10話

「苺も俺を揶揄ってるだろ⁉︎」


雪に色々言っといて....。

苺も結局いつもの調子で俺を揶揄ってくる。

俺はお前らの遊び道具じゃないってのに....。


「貴方達?そんなことをしている暇はあるのかしら?」


俺の頭上から聞こえる、美しく透き通った声。


「あっ、美麗みれいに見つかっちゃった...」


苺が慌てるフリをしながら言う。本当は慌ててなんていなくて、美麗先輩を揶揄おうとしているだけなのだ。


「苺!人をそうやって揶揄うのはやめなさい。」


美麗先輩は満更でもなさそうに苺に言う。

2個ほど年上で、いつも頼りになる美麗先輩。

時期的には、雪の同期だった魔法少女。


「それよりも貴方達はまず、自分達の仕事を全うしなさいよ。」


美麗先輩は淡々と言い続ける。仕事、仕事、仕事のまさに仕事人間。って感じの人だ。

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