第9話 運命の出会い 前編

 FJKという単語の意味を最近知ったFJKのエルフです。

 富(F)士(J)急怖(K)いかな?みたいな。まぁ富士急に行ったことはないんだけど。

 意外とジェットコースター乗れるからいつか行きたいとか、そんな話はどうでもよくて、FJK(富士急怖いの方ではない)ライフ二ヶ月経たずして、なんと運命の出会いがあったんですよ。新入生歓迎会みたいな感じのところで、一年生全員と偉い先輩の前で「自分ロン毛が好きなんですけど、どの委員会に入ったら布教できますかね?」って言ったりする人間にもあったんですよ。


 ことの発端を正確にすると、私のお母さまの謎の教育(?)になるんですけど、きりがないので飛ばします。

 その結果、趣向は理系とロン毛、趣味は読書と物書きとロン毛の家野雪が爆誕します。

 そしてうちの高校は兼部ができるので、科学部と文芸部と演劇部に入りました。

 本当にあんた文理選択どうするおつもり?あと運動と美術からは逃げるのね。


 一度話は変わりまして、光台では一人一つ自分のサイトを作るんですね。

 そこでお手本として優秀な先輩のサイトを何個か見せてもらったんですよ。

 その中の一つに、書いてある文章も、凝らしてあるギミックも、載せてある写真も、変なマスコットも、全てが最高のひねくれ方をしているサイトがあったんです。

サイトを作るありがたい授業なんかそっちのけで、ページを保存して、何も知らないその先輩の名前を憶えました。

 この三年間で、どうにかして見つけ出して、一言二言喋ってやると誓いました。


 羊に戻りまして部活のLINEグループというものにそれぞれ入ったんですね。

 そして文芸部、部員少なっと思いながらメンバーを見ていました。先輩なんて二人しかいないし(ここで違和感を覚えたあなたはヲタクです)と。

「んあ!?」

 いたのです。アイコンにやつが。


 あの変なマスコットが。




















FJKなら富(F)士(J)急(K)で良かったよなと思いつつgoodnight。

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