第6話 期待がない
どうも、少年漫画にありがちな、ヒロインの着替えの最中に部屋の扉を開けてしまって、主人公が思考停止して、ヒロインに殴られるみたいな展開になったら、たぶん乳首が見えるまで事態の異常性に気づいてもらえない系ヒロイン、家野雪です。
「それはもはやヒロインではなくヒーローでは?」って言ったらヒロインらしく殴ります。
自分背高いんですよ。164センチぐらいあります(あのクズまであと5センチなんで頑張ります)。あと首の骨がめちゃくちゃ出てて、この前幼稚園からの幼馴染、壁画と写真撮ったら、喉仏にしか見えなくて、「ギリ『実は男の娘なんだ』って言われても信じる」って言われました。修学旅行の部屋班一緒だっただろ。
…たぶん神様迷っちゃってるよねこれ。
直接的な言葉を使わず、会長の前でクズと空中戦を展開していたところ、会長が「さっきから二人とも何にダメージを負っているのか」と聞いてきました。
「会長会長、『期待に胸を膨らます』っていうじゃないですか」
嫌な予感しかしねぇ。
「家野さん(普段は苗字呼び捨てなのだが、馬鹿にするときはさんづけになる)にはね、期待がないんだよ」
『ない』ってなんだよ『ない』ってよぉ!!
少ないにしろや!!(認めるな)
はぁ、魔法使えないと割に合わんて。
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