第9話

あと、3ヶ月。それは僕と彼女が共にいる時間を示している。

3ヶ月で、僕は彼女に何ができるのだろうか?

いや、僕は何もしなくていいんだ。

僕はただ、仕事をこなすだけでいいのだから。

何故に僕は常に彼女のことを考えているのだろうか? 


「宝石さん、?」


いつもの彼女とは少し違う声で彼女は語りかけてきた。


「大丈夫だよ。サンゴちゃんの解体日はまだだから。」


僕の返しに彼女はだいぶ戸惑ったようだった。


「私はそんなこと気にしてないわ。宝石さん、大丈夫?」


彼女は心から心配してくれているようだった。でも、一体何に対してなのだろうか?

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