第11話
「んぇぇ、?......えっと、その、アンテルぅ、?」
フルールが私に泣きついてくる。
ほら、言わんこっちゃない。
言ってはないし言葉をまだ一回も発して居ないのだけど。
「あーほら、ごめんごめんペティ。まぁ、微塵も思ってないけどね笑」
本当に微塵も思っていないのだから仕方ない。
そもそもペティが何に対してこんなことをわざわざいったのかも理解できないし。
「ひぇ~.....こっわぁ~。」
クルシエはペティのそばで、ただ笑っていた。
いや、嗤ってたのかな。
.......。っこのくそ男め。
「えぇ、?...あぁ?....んぅ?」
慌てているのか、混乱しているのか、フルールはとても戸惑っているようだった。
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