episode 2 理想の世界




澪ちゃんが部屋を出てから 、

ふと、外の桜の木を眺める 。


「 何が綺麗なんだろーな、ほんと。 」


ため息をついて自身のスマホに目を落とす。


私の最近の趣味は 、 Jnstagram で

ここ周辺の美味しいスイーツのお店を

眺めて想像することだ 。


いつか行ける日を願って 。


「 へぇ、タルト屋さん出来たんだ 」


美味しそうだなとキラキラした目をして、

私はふとひとつの考えを思いついた。


そう、誰もがわかるだろう 。



__




そうと決まれば、簡単だ 。

とっとと行かなければ澪ちゃん含む

看護師さんが来てしまう 。


「 早く抜け出さなきゃ! 」



そう心に決めて、私はこっそり病室を出た 。















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

闇 か ら 光 へ 導 い て 。 蘇零 @kuro_se_0115

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ