愛の棲家
咄嗟に空いてる方の手で、御形は雛月の腰に腕を回し支えた。肘を突き背中から倒れたので、頭を強かに打つ事は無かったが不意打ちは危ない。
体は密着していて、絡め取られた指には力を込められ、畳に押し付けられていた。
雛月は自分の影が落ちる、御形の顔を見下ろす。
御形が何かを言う前に、唇を塞いだ。
柔らかい感触。舌が入って来る。
酒の味がした。
唇を離すと雛月は、御形の着物の襟元を広げた。
「あの、・・・・・雛月さん。」
「静かにして下さい。」
雛月にピシャリと言われ、御形は口を閉じた。
吐息が掠め、舌が這う。
御形の首元に顔を埋め、雛月はゆっくりと愛撫していく。
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