愛の棲家



「繋がってるところ見える?」


「・・・・・はい。」


のぼせる前に出た。一度、絶頂に達した体は御形の熱を受け入れ、全身を映す鏡には脚を大きく開き、背面座位で繋がる姿が見えた。


「ほら、自分で動いて。」


雛月の腰を撫で、御形は強請る。


雛月はゆっくりと、腰をくねらせ上下に動かす。愛液で滑り摩擦を減らし、粘膜は絡み付き包み込む。


「・・・・・上手。」


「ん、あっ。」


悩まし気に眉を顰めた。



「やっ、あぁッ。」


御形は手を伸ばし、勃ち上がる乳首と赤く充血する秘豆を摘んだ。力が抜け前に倒れそうになる体を、御形が腕を回し支えた。


下から突き上げられ、唾液を垂らし喘ぐ。


「目を逸らさない。」


鏡に映るのは快感に酔いしれ、あられもない姿で雛月は目を逸らすが御形に言われた。



「雛。」


切なさを含む声で呼ばれる。


御形は目に毒だった。


危険な色香を漂わせ、欲に溺れていた。

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