愛の棲家



御形は雛月の作った、朝ご飯を食べ出掛ける。


家元が不在の時は代行として稽古を付け、合間には取材を受けていた。


『片桐』の次期家元で、御形は広告塔の役割も担ってる。メディアに顔を出し、まずは興味を持ってもらい華道に触れる。


地方と海外に支部があり、個人宅に出張稽古、語学が堪能で外国人相手に教える事もあった。



鏡張りの稽古場に籠り、花と自分と向き合う時間を作るのは幼い頃からの習慣だった。


物心付いた頃から稽古を始め、才能に努力を重ねて来た。



夜は会食や集まりに顔を出さないとならない以外は、雛月のご飯を楽しみに一日を過ごしてた。


雛月と食卓を囲む時間は、御形にとって大切な時間でる。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る