第10話


「あんた!何してるの!」


母親に引きずり降ろされ、助けてもらった。


「ごめんなさい、ママ


いじめられるんだ。


死にたい…」




「だからあんた…腕もボロボロで身体も細くなって…


病院行くからね、準備はこっちでするから」



泣きじゃくる私をなだめる母親を見て


罪悪感しかなかった。




でもそれだけ死にたかった。


逃げ道がなかった。



「助けて」


が言えなかったんだ。

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