第9話


4月から始まったいじめは

10月まで続いた。


書き込まれるBBS

ともに刻まれるリストカットの痕


まともに食べられず

体重計になんて乗りたくない。



遺書なんて書くことができず


まともな思考ではなかった。


学校にもほとんど行けず

仮病として休んでいた。


熱は本当に出て

母親は、きっと気づいていただろう。


でも口に出さないのは

優しさだったんだと思う。


ごめんなさい。





適当に選んだベルトを手にかけて


洗濯物用の丈夫なポールにベルトをつけて


首吊りを図った。



死にたい。

それだけだった。

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